【高齢化社会】認知症予防に貢献!作業療法士の役割とは?

#認知症予防
【高齢化社会】認知症予防に貢献!作業療法士の役割とは?

高齢化社会が進む中で、認知症という言葉をよく耳にするようになりましたね。 でも、認知症って実際どんなものなのか、詳しく知っている人は少ないかもしれません。 この記事では、認知症について分かりやすく解説するとともに、作業療法士という職業が認知症予防にどのように貢献しているのかを紹介します。 認知症予防に興味のある方、将来の進路として作業療法士に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

1.認知症とは?

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認知症という言葉をさまざまなタイミングで目にすることがあるかと思います。

実際に、ご家族の高齢の方が「もの忘れがひどくなった」なんて言っているのを聞いたことがあるかもしれませんね。

認知症とは、さまざまな原因によって脳の細胞が死滅したり、その機能が低下したりすることで、生活に支障をきたす状態を指します。ただし、認知症は特定の病気を意味するものではありません。

医学的には症候群として扱われ、原因が完全には特定されていない場合が多いのが特徴です。

1.1.加齢か認知症なのか、もの忘れの原因の違い

「歳をとると、誰もが認知症になるのか?」というと、必ずしもそうではありません。

ですので、全てのもの忘れが認知症のサインではありません

もの忘れには、加齢が原因のものと、認知症が原因のものがあります。

・加齢によるもの忘れ

脳の自然な老化に伴って起こる現象です。名前が出てこないといった程度で、ヒントがあれば思い出せる場合が多いです。本人も自覚があり、進行性ではないので日常生活に大きな支障をきたすことはありません。

・認知症によるもの忘れ

脳の神経細胞が急速に損傷を受けることで発生します。物事全体が抜け落ちてしまうような忘れ方をし、ヒントを与えられても思い出すことができません。

本人に自覚がないことが多く、症状は進行性で、日常生活に支障をきたします。

認知症は、決して怖い病気ではありません。薬を飲んだり、リハビリをしたりすることで、症状を少しでも良くしたり、生活の質を向上させることができるのです。

大切なのは、早いうちに気付いて、適切な治療を受けることです。

1.2.認知症の種類

認知症には、大きく分けて5つの種類があります。それぞれ、脳の違う部分が傷ついて起こります。

①アルツハイマー型認知症

記憶障害が初期症状として現れ、徐々に判断力や言語能力が低下していきます。割合は認知症全体の約60〜70%を占め、最も一般的です。

主な症状

・最近の出来事を忘れる(短期記憶障害)

・日付や場所の混乱

・徐々に身の回りのことができなくなる

②血管性認知症

脳梗塞や脳出血など、脳の血流障害が原因で発症します。進行は段階的で、悪化と安定を繰り返すことが多いです。割合は、認知症全体の約20%。

主な症状

・感情のコントロールが難しくなる(怒りっぽくなるなど)

・身体の片側の麻痺や運動障害を伴うことがある

・記憶力よりも思考力や判断力の低下が目立つ

③ レビー小体型認知症

パーキンソン病のような運動障害や幻視が特徴的です。症状が日によって大きく変動することがあります。割合は、認知症全体の約10〜20%。

主な症状

・はっきりとした幻視(物や人が見えると感じる)

・筋肉の硬直や手足の震え(パーキンソン症状)

・注意力や覚醒度が日によって変化


④前頭側頭型認知症(ピック病)

人格や行動の変化が初期症状として現れ、記憶障害は比較的後期にならないと目立ちません。若年層で発症するケースも。割合は、認知症全体の約5%です。

主な症状

・社会的に不適切な行動を取る

・感情のコントロールが難しくなる

・言葉がうまく出てこなくなる(失語症)


⑤その他の認知症

アルコール性認知症: 長期間の過度な飲酒が原因。

正常圧水頭症: 脳内に脳脊髄液がたまり、脳を圧迫することで起こる。歩行障害や尿失禁が特徴的。

感染症による認知症: 梅毒などの感染症が原因。

認知症は一つの病気ではなく、さまざまな原因による症候群です。

認知症の種類を正確に特定することで、適切な治療法やケアを選ぶことが可能になります。

そして、作業療法士は、認知症を支援するチームの一員として自らの強みを生かすことで貢献できます。次の章で作業療法士の役割について詳しく見ていきましょう。

2.作業療法士の役割

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作業療法士は、認知症そのものだけではなく、認知症を抱える方の個性やその人らしさ、周囲の環境も含めて支援を行う専門職です。

認知症の方のできないことに注目するのではなく、できることを見つけ出し、その力を引き出すことを大切にしています。

作業療法士は認知症の方の「できること」に注目

「絵を描くのが好きだった」

「料理が得意だった」

「お花の手入れが好きだった」

このように、昔好きだったことを思い出しながら一緒にやってみたりします。

また、認知症の人の家族は、とても大変です。作業療法士は、家族の悩みを聞き、一緒に解決策を考えます。

認知症を取り巻く状況は、一人では解決が難しいことが多いですが、作業療法士はその架け橋となる存在なのです。

2.1.作業療法が行われる場所はどこ?

作業療法は、さまざまな医療機関や介護施設で提供されています。

・医療機関

身体の機能回復を目的としたリハビリテーション科

認知症専門病棟

・介護施設

介護老人保健施設

特別養護老人ホーム

地域でのサービス

通所リハビリテーション(デイケア)

通所介護(デイサービス)

訪問リハビリテーション

これらの場所は、作業療法士が一人ひとりの状態に合わせてリハビリテーションを行います。

3.作業療法士が行う認知症予防の具体的な取り組み

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認知症予防のために、作業療法士は様々な活動を取り入れています。それは単なるリハビリではなく、その人らしい毎日を豊かにするためのものです。

3.1. 回想法

認知症では、過去の記憶は比較的残りやすい傾向があります。

昔の写真を見たり、懐かしい歌を聴いたり。作業療法士は、過去の楽しい思い出を語り合う時間を大切にします。

効果

・記憶力や思考力を刺激し、脳を活性化

・自己肯定感や幸福感を高める

・ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらす

3.2. 音楽療法

音楽を通じて記憶や感情、身体機能に働きかけます。好きな曲や懐かしい歌を聴いたり歌ったりすることで、過去の思い出に触れたり、感情が安定したりします。また、楽器を使った演奏活動も含まれます。

効果

・記憶力や集中力を高める

・情緒を安定させ、ストレスを軽減

・リズム運動を通して身体機能を向上

3.3. 認知刺激療法

見る・聞く・触れる・匂いを嗅ぐ・味わうなど、感覚を使う活動を通じて五感を活用し、認知機能を刺激します。ぬり絵や料理、散歩などの活動を行います。

効果

・記憶力、判断力、注意力などの認知機能を改善

・創造性を育み、自己表現の機会を提供

・ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらす

3.4. 動物介在療法(アニマルセラピー)

犬などの動物と触れ合うことで、ストレスが和らぎ、気分が落ち着く効果が期待されます。

効果

・ストレスを軽減し、心の安定をもたらす

・社会性やコミュニケーション能力の向上

・孤独感を解消し、生活の質を高める

3.5. 運動療法

体を動かすことで身体機能を維持します。筋力を保ち、寝たきり予防や行動障害の軽減を目指します。

効果

・筋力や体力向上

・心肺機能の改善

・ストレス軽減

・睡眠の質向上

3.6. その他の活動

興味や特技に合わせた個別の作業を提供します。

園芸・書道・陶芸・カードゲームやボードゲームなど、本人が楽しめる活動を通じて自信や意欲を引き出します。

効果

・自立心を育み、達成感を味わう

・社会参加への意欲を高める

・楽しみを見つけ、生活に張り合いを与える

作業療法士は、このような活動を通して、一人ひとりの個性を尊重し、その人がいきいきと過ごせるようサポートします。

作業療法は、薬だけでは得られない効果をもたらしてくれるのです。

4.まとめ

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認知症の方にとって、作業療法は、ただのリハビリではありません。好きなことをして、心も体も元気になれる時間なのです。

認知症の予防や改善のために、作業療法士は様々な活動を取り入れています。それは、単なるリハビリではなく、その人らしい毎日を豊かにするためのものです。

これらのアプローチが、認知症の方々の生活をより豊かにし、笑顔を引き出す大切な手法となっています。

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