理学療法士の給料ってどのくらい？

理学療法士は、病気やケガをした患者様のリハビリテーションを行い、機能回復を支援する重要な職業です。日本国内では、理学療法士の需要が年々増加しており、そのために安定した職業として選ばれることが多くなっています。

しかし、気になるのは「理学療法士の給料」についてです。給料は、地域、勤務先、経験年数によって異なるため、平均的な年収を把握しておくことは大切です。

2023年の日本における理学療法士の全国平均年収は、約432.5万円。　　

（出典：令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成）

これはあくまで全体の平均であり、実際には勤務形態や経験年数、スキルに応じて年収が異なります。特に、地域や勤務する医療機関の規模によっても給料に差が出ることがあります。

安定した職業として魅力的な理学療法士ですが、具体的にどれくらいの収入を得られるのでしょうか？働き方別に次の章で見ていきましょう！

理学療法士の働き方とは

理学療法士の給料は、働き方によって変わります。

それでは、正社員・契約社員・派遣社員・アルバイト・パートのそれぞれの働き方の特徴を見てみましょう。

・正社員

正社員として働く理学療法士は、安定した給与体系が特徴です。基本給に加えて、ボーナスや各種手当が支給されることが多く、福利厚生もしっかりと整っています。

また、病院やリハビリ専門施設では、安定した働き方が期待できます。

・契約社員

契約社員は、一定期間ごとに契約を更新する働き方です。正社員と比較すると給与や福利厚生が劣る場合がありますが、フルタイムで働けるため、ある程度の収入が得られます。一方で、契約更新のタイミングでは雇用が不安定になる可能性もあります。

・派遣社員

派遣社員は、派遣会社を通じて病院や施設で働きます。契約内容や勤務先によって収入が変動しますが、勤務先の変更がしやすいという柔軟性があります。

一方で、正社員に比べると給与や福利厚生が少ない場合が多いです。

・アルバイト・パート

アルバイトやパート勤務の理学療法士は、時給制で働くことが一般的。働く時間が少ない場合は年収が低くなる傾向がありますが、勤務時間を調整しやすく、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

自分のライフスタイルに合わせてどの働き方が合っているか参考にしてくださいね。

それでは、次の章では経験年数が年収にどのように影響するかを見ていきます。

経験年数別に見る年収推移

理学療法士の年収は、経験年数が増えることでアップしていきます。では、新卒からベテランまで、経験年数ごとにどのような年収推移があるのでしょうか？

以下で見ていきましょう。

出典：job tag（厚生労働省職業情報提供サイト（日本版O-NET））

　　　※賃金構造基本統計調査の職業分類（理学療法士，作業療法士，言語聴覚士，視能訓練士）

新卒からベテランまで、年収の推移

理学療法士として新卒で入職した場合、最初の給与は一般的に低めで、年収は300万～350万円程度が多いです。これは、スキルや経験がまだ少ないため、初任給は低くなる傾向にあるためです。

その後、経験を積んでいくと、給与は徐々に上昇していきます。3年目、5年目あたりでは、年収は400万～450万円程度となり、キャリアを積むことで、10年目以降は500万円を超えることもあります。特に、経験年数が増えるとともに、専門的なスキルや知識が求められるようになり、それに伴って給料が増加することが一般的です。

経験年数と年収の関係性

理学療法士の年収は、単に年数が経過するだけで増えるわけではなく、実力や役職、勤務先による違いも大きく影響します。

例えば、5年以上の経験を持つ理学療法士は、リーダーシップを求められることが増え、年収もアップする傾向にあります。また、専門的な資格を取得したり、特定の分野に特化することで、年収の向上が期待できます。

昇給の仕組み

昇給は、勤務先によって異なります。多くの場合、次の要因が昇給のポイントとなります。

定期昇給: 年1回、定期的に基本給が見直されます。

評価制度: 勤務先での実績やスキル評価により、昇給幅が決まる場合があります。

資格手当: 専門資格取得により、基本給や手当が増額される場合も。

理学療法士としてさらに高い年収を目指すためにはどうすればいいのでしょうか？次章では、年収を上げるための実践的な方法を紹介します。

理学療法士の年収アップを目指す方法

理学療法士の年収アップを目指すためには、以下の方法を検討することが重要です。

・専門性を高める

理学療法士としての専門性を高めることで、年収アップが期待できます。

特定の分野（スポーツリハビリ、脳血管リハビリ、呼吸器リハビリなど）に特化した知識と技術を持つことで、特別なスキルを持つ理学療法士として評価され、高給与を得ることが可能です。

・資格取得

理学療法士には、専門的な資格を取得することで給与をアップさせる方法もあります。

例えば、「認定理学療法士」や「専門理学療法士」の資格を取得することで、給与のアップを狙うことができます。

・キャリアアップ

経験を積み、リーダー職や管理職に昇進することでも年収アップが見込まれます。

例えば、施設のリハビリ部門の主任やマネージャーなどに就くことで、管理職手当などが加算され、年収が大幅に向上することがあります。

・副業

最近では、理学療法士が副業をするケースも増えています。

例えば、スポーツジムやフィットネスクラブでのパートタイム勤務や、オンラインでのリハビリ指導など、副業をすることで収入を増やすことができます。

・転職

転職をすることで年収を大きくアップさせることができる場合も。

特に、専門性の高い施設や企業に転職することで、より高い給与を得ることができます。

以上を参考にしてあなたの将来を見据えた決断に役立ててくださいね！

まとめ

理学療法士の給料は、働き方や経験年数、専門性、勤務先によって異なります。

安定した収入を得るためには、正社員として働くことが一般的ですが、経験を積みながら専門的な資格を取得したり、キャリアアップを目指すことで、さらに年収を向上させることが可能です。また、副業や転職を通じて、年収をアップさせる方法もあります。

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これから理学療法士を目指す方は、ぜひ進学を検討してみてください。